ヤマト、佐川が「置き配」本格導入|宅配ドライバーへの影響は?
こんにちは、ロジネクトです。
ヤマト運輸と佐川急便の大手宅配2社が、いよいよ「置き配」を本格的に始めた、というニュースが出回っております。日本郵政もすでに置き配サービスを導入しております。
そこで今回は、置き配サービス拡大と、宅配ドライバーにおける影響を考えてみます。
1.ヤマトに続いて佐川も
ヤマト運輸は2024年4月8日、「宅急便」等の受け取り方法として「置き配」での受け取りを可能にするサービスを6月10日より始めると発表しました。
参照:ヤマト運輸のニュースリリース
続けて佐川急便も2024年7月10日、「飛脚宅配便」等の受け取り方法として「置き配」を選択できるサービスを9月2日より開始する予定であると発表しました。
参照:佐川急便のニュースリリース
輸送力不足が懸念される「2024年問題」への対応や再配達削減を目指しての取り組みです。
また、日本郵政もすでに置き配に関しては行っております。
参照:日本郵政のホームページ
2.解禁されるのは一部の荷物
とはいえ、全部の荷物が一斉に置き配対象になるわけではありません。
置き配を利用できる荷物、荷受人は限定されています。
ヤマト運輸の場合、個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員が対象となっております。佐川急便の場合も、佐川急便Webサービスのスマートクラブ会員および佐川急便LINE公式アカウントに登録している顧客が対象となります。
対象となる荷物も、出荷人が置き配を許可していない荷物は除かれます。また、クール便や着払いの荷物も対象外です。
なお、置き場所については、両社とも玄関ドア前のほか、宅配ボックスやガスメーターボックスなど場所を指定できます。
日本郵政に関しても、事前にWebから申請するか、配達郵便局に依頼書の提出が必要です(宅配ボックスまたは玄関前鍵付容器が設置されている場合は依頼書不要)。
3.置き配になる割合はどのくらい?
実際には始まってみないと分かりませんが、一気に置き配に切り替わるかというと、必ずしもそうではないのではないでしょうか。
今回発表されたヤマトと佐川のサービスともWebサービスの会員登録をしている必要があります。クロネコメンバーズは5,600万人登録とヤマトは発表しておりますが、全員がこまめに配達前の通知をチェックして、都度置き配の指定をするかというと、そうとも限らないでしょう。佐川のスマートクラブ会員も1,600万人ほどいるとのことですが、同じことが言えるでしょう。
また、荷物が紛失や破損するリスクを考えると、荷物の内容や受取場所の環境にもよるでしょうが、置き配に抵抗感を持たれる方も少なからずいます。
ただ、置き配を上手に使いこなせば、受け取る側としても荷物が届くのを待つ手間や不在時の再配達依頼の手間がなくなるといったメリットがあるので、拡大していくことは確かでしょう。
4.宅配ドライバーとしての注意点
宅配ドライバーの立場からみて、気を付けなければいけないことは何でしょうか。
ひとつめは、置き配できる荷物は、荷受人への確認が不要になる分、誤配に気づかない等のリスクが増します。このため、住所確認をより徹底する必要があるという点です。指定された場所に置いた後に紛失が起きてもドライバーの責任ではないですが、そもそもの誤配や置き方に問題があった場合は、責任を問われますので、手放しでラクになったとは言っていられません。
また、置き配できる荷物がある分、そうでない荷物も置き配にしてしまいたくなる誘惑にかられがちです。出荷人と荷受人が了承していない以上、勝手には置き配できないので、引き続き置き配の誘惑には負けないようにしないといけません。
5.再配達削減に寄与するのか??
国土交通省は毎年4月と10月に宅配便の再配達率の調査を行い、結果を公表しています。
それによると、2024年4月の宅配便再配達率は約10.4%で前年同月(約11.4%)と比べて約1.0ポイント減、昨年10月(約11.1%)と比べて約0.7ポイント減となりました。
参照:国交省ホームページの報道発表資料
大手2社の置き配サービスが本格開始となる次回以降の調査結果に影響するのか、見守っていきたいところです。
* * *
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